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●二百三高地
・予告編を見た感じ、「君の祖国は日本と呼ばれる」というキャッチコピーから戦争賛美的な高揚感のある映画なのかな?と思ったけど、中身はひたすら戦争の悲惨さ過酷さを描いた作品だった。
以下ネタバレ
・砲台や機関銃を備えて上からガンガン撃ってくる砦を歩兵だけで突撃して落とそうとするって信じられん、絶望感しかない
・やっと補給された米袋を開けてみんなで必死にがっついて、赤いのはなんだろう?と思ったら人間の血で皆が吐き出すシーンや、支給された食べ物が凍ってしまっていて食べられず悪態をつくシーン、弱った仲間が凍死してしまうシーンなど、ただでさえ激戦地なのに加えて寒冷地って最悪だな…と思わせるシーンがたくさん
・中盤以降、向こうは砦から機関銃メチャクチャ撃ってくるのに、日本軍は切迫しすぎて歩兵が撃つ玉すらなく、銃剣で突っ込んで肉塊になっていくのが見ていてやるせなかった
・最後、自らも息子2人を失った乃木希典が明治天皇の前で復命書を読むシーン、途中から声がつまり、やがて膝を折って号泣してしまう演技に見入ってしまった。仲代達也、表情作りもすべてがすごい表現力で…
・今更知ったんですが「乃木坂」って乃木希典が由来なんですね。乃木希典も自分由来の地名がさらに女子アイドルグループの名前になってるとは思わんだろうな…と全然関係ない事に思いを馳せた
・最初は親ロシア派で黒板に「美しい國日本 美しい國ロシア」と書いて出征した小学校教諭の古賀少尉も、戦争で仲間を失い過酷な経験を経てロシア兵への憎しみを強め、最後は「母よ力を!」と叫び襲いかかるロシア兵を躊躇なく攻撃し、相討ちになって死ぬ。
古賀少尉はロシア語が話せるので彼が何と言っていたか分かるはずで、今までならそれを聞けば少しはためらいを見せたと思うけど、戦争を通してすっかり変わってしまった事を実感させる。
古賀の妻も、子どもたちの前で黒板に「美しい國日本 美しい國ロシア」と書こうとして、ロシアのロの字で止まって書けなくなってしまったのも切ない。
・古賀少尉ってもともと応召された一般人だけどなんでいきなり少尉だったんだろ?家柄?と思って調べたら、以下の様な制度があったとのこと。
【一年志願兵】
〘 名詞 〙 徴兵令に基づいて、旧日本陸軍の兵役に服する者のうち、当時の中等学校以上の卒業の資格を有し、陸軍の予備・後備の将校となることを志願し特定の試験に合格し、一年間現役に服する者。また、その制度。昭和二年(一九二七)以降、幹部候補生制度となった。
[初出の実例]「一年志願兵を志願することを得」(出典:徴兵令(明治二二年)(1889)四〇条)
コトバンクより
https://kotobank.jp/word/1%E5%B9%B4%E5%B...
・戦争は悲惨だしあってはならないけど、あの時代の世界全体に蔓延する弱肉強食の風潮では日本は国防、戦争に注力する事に躍起にならざるを得ない状況だなと思う。
日清戦争や日露戦争で日本が勢いづいて列強に食われなかったのも事実で、それが今日に続いていると思うとあの時代に必死になっていた人に対してありがたい気持ちもありつつ、植民地や侵略行為をしていた事についてはやっぱり道徳的に複雑な気持ちが強い。
歴史はそういう事の繰り返しではあるので、それを踏まえて今後よくない方向にいかない様に声を上げていく事が必要だなと改めて感じた。
あとひと昔前ほど戦争ものが他人事・フィクションではなく身近に感じる時代なんだな、と鑑賞していて再認識した。
・キャラ的にはもんもんつきのヤクザのおっちゃんが何だかんだいい奴で好き。生き残ってくれてうれしい。もう戦争行かずそのままシャバで元気にやっててくれ…
・寺に子どもを預けて来た男やもめ、観てる間めちゃくちゃ藤井隆に似てると思って…でも誰もそんな事言ってない気がして…
・不純な感想すぎるんですどこの映画見ると不死身の杉元半端ないって!!感が強まる
畳む
●激動の昭和史 軍閥
・とにかく偉そうなおじさん達が現実的なシン・ゴジラっぽくひたすら会議し、あとは新聞記者の視点をまじえつつ、戦争に突き進んでいく。
ダイジェストで歴史を追う感じ。事前に近現代を齧っておかないとおじの大洪水で誰が誰だか分からなくなる。
近衛文麿がやたらと情けない感じに描かれてる…
以下ネタバレ
・毎日新聞社は軍の検閲があった事もあるが戦争初期は高揚して戦争を盛り立てる様な事を書くんだけど、戦況が苦しくなってくるとこのままではいけない、戦争を早く終わらせないと危機感を覚え、危険を承知で世論を動かすため真実を一度新聞に載せる。
本当の事を伝えたくても難しいという事は作中でも分かるのでよくやった…とは思ったんだけど、この後マスコミに対して冷水を浴びせているのがよかった
・新聞記者へ、明日死ぬかも分からない特攻隊員が投げかけたセリフがとても印象に残った。
「万歳万歳、流石東條さんだ、鬼畜米英撃滅だ。そう言っていたのはどこのどいつらだ!
日本中を好戦的にした。戦争好きにしたのは貴様らだろう!?
負け戦だからやめたほうがいい?たったそれだけの事を言って何が立派な事だ。
勝つ戦争ならやっても良いのか!
貴様らは東條東條、勝ってる時はベタ褒めにして負けてくるとみんな東條のせいにしやがる!
貴様らに責任はないのか!」
「勝てばいいというその考えが、日本をな!俺たちの日本をめちゃくちゃにしちまったんだ!
日本は負ける。
負けちまえこんな国。
日本が負けるためだったらなあ 俺は喜んで死んでいってやらあ!」
この後、特攻隊の航空機がひとつも戦艦に届かず手前の海へただ墜落していくシーンが続き、かなり虚しかった。捨て駒にされるのは指揮下にある兵たちなのだ。
マスコミにも勿論責任はあるけど、それにのせられてしまった国民にも責任はあり、今は色々情報を取れるので同じ轍を踏まない様にしたい所…と思ったりもした。
・本当に全然関係ないんだけど、この責められてる新聞記者が何かに似てる…似てるけど思い出せない…!!ともやもやしていて、
しばらく経ってからフォレスト・ガンプの時のトムハンクスだ!と見終わった後に気付いてすんごいすっきりした
私は似てると思ってる 多分眉間のしわ
・ラストの東條英機のセリフ
「日本民国は最後の土壇場にいたりますと決死の勇を奮い起こして底力を発揮するという類まれなる資質を有しております!
戦局は切迫しておりますが、必ずしも悲観するには及びませぬ!
全国民が大御稜威のもと、国体の不滅を信じ、大東亜戦争が正義の戦いであるという揺るぎない信念を掲げ続ける限り、勝利への道は必ずしも拓かれるものと確信しております!」
東條英機が昭和天皇の前でこのセリフを述べている間、空襲で黒焦げになった遺体などかなりグロテスクで悲惨な国民の姿がえんえんと映し出されていく。
そして口上が終わった後、原子爆弾が炸裂する光景と激しい音で映画は急に〆られる。
この口上の前に、東條英機は本土に攻め込まれたら自分も竹槍を持って戦う!!とまで言っていたが、この爆弾見てみな?そんなの何の役にも立ちませんよとでも言う様な感じ。
脚本としてラストの皮肉の効かせ方が個人的にとても好きな〆方でした。
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